東京都国分寺市にある、約20年前に建てられた木造2階建の改修工事を計画した。

1階にはキッチン、リビング、お風呂、2階にはそれぞれの寝室が3部屋あるオーソドックスな3LDKの間取りに家族4人で住んでいたが、2人の子供がそれぞれの家庭を築き、夫婦2人で住み始めたのをキッカケに改修工事を行うことになった。

 

角地で家の前を歩く人の視線が気になるため、常にカーテンを閉めて過ごす日常を送っており、施主様からは外からの視線を気にせず広く開放的な家に住みたいという要望があった。そこで1階にお風呂、LDKを2Fに設けて、2Fのバルコニーも広くすることによって外からの視線を気にすることもなくなり、カーテンを閉めずに開放的な空間を確保することができた。

 

今まで以上に自宅で一緒に過ごす時間が多くなる中で重要視すべきことは、好きなことを別の部屋で行うのではなく、同じ空間で好きなことをできる居場所をつくることだった。元々の凹凸の躯体と天井高さを生かして、1フロアでありながらもシーンに合わせて拠り所をつくり、同じ空間で過ごしながらもなんとなく相手の雰囲気を感じつつ、夫婦ふたりがお互いに意識して、それぞれが過ごしたいように過ごせる空間となるようにプランニングした。

 

廊下を極力減らすために2Fへはキッチンインというアプローチにし、水まわりや収納などを階段側へ集約することによってリビング側がすっきりとし、空間にメリハリが生まれた。また、可愛らしく明るい夫婦に合わせてところどころに差し色を加え、落ち着いた雰囲気の中に賑やかさも感じられる空間となった。そして週末には、友人や子供たち、孫たちが集まり、楽しく遊んで過ごせる家に変身した。

現場所在地: 東京都 

築年: 1997年5月(築21年) 

延床面積: 86.75m²(26.23坪) 

改修完了年: 2018年9月

 

施工: 株式会社 福本工務店

特注家具(キッチンカウンター)製作: ベルプラン

金物・特注ペンダント照明 シェード製作: 浅井 飛人

特注ペンダント照明 ランプ製作: neighbor.inc

写真: 甲田 和久

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